ルバーブ農園視察レポート

 

昨年(2019年)12月中旬にルバーブ農家、「南九州ルバーブ農園 "Red sticks"さん」の視察に行ってきました。
ヨーロッパではごく普通のルバーブ、日本では北海道や長野あたりで栽培されている”西洋フキ”
まだまだ認知度は低く、知る人ぞ知る野菜です。
野菜と言えども生では食せず、ジャムやアイスクリームと言ったスイーツに加工されます。


冷涼な気候を好むルバーブ
今回このルバーブをなんと南九州で栽培を始めた農家を訪ねました。
鹿児島空港から30分ほどで姶良郡蒲生町に。
ここは江戸時代の武家屋敷が残り、蒲生八幡神社の1600年の大楠は有名な所です。
ここから北へ、両側から迫る山の間をぬって30分ほど進むと突如現れる田園風景。
まさに、となりのトトロに出てくる風景と同じ。
昭和18年頃まで金山(きんざん)で栄えた漆(うるし)部落、
今では過疎化が進み人口250人ほどの限界集落だそうです。
そんな人里離れた地で南九州産ルバーブは栽培されているのです。
鹿児島と言えども標高160mの山あい。
夏でも33度前後で朝晩の温度差がありルバーブにとっては居心地がいいんでしょうか。
山に囲まれ、沢の水とおいしい空気をいっぱい蓄えスクスクと育つ大きな葉っぱを見ていると
”おいしいに決まってるじゃん”(鹿児島弁で”うんめかに決まっちょっど”)って確信します!


ルバーブは葉っぱではなく、茎の部分を食します。
緑色と赤色の2種類がありますが、日本で赤い品種の栽培は中々難しく
限られた農家さんだけが栽培されているようです。
そんな貴重な赤いルバーブをここRed sticksさんは真っ赤な色にこだわり、
ヨトウムシはじめ害虫から自らの手で守るという無農薬にこだわり
化学肥料を使わず僅かな有機肥料のみの土にこだわり、
安心、安全で体に良い成分がたっぷり詰まった「Red sticks」を育てています。

今回の視察で
ルバーブの葉っぱがこんなに大きくなるということ
濃緑の葉と真っ赤な茎のコントラストが、ただのフキではなくヨーロッパを感じさせること
これを見る限り柔らかくなるとは決して想像できないこと
いろんな発見があり楽しい視察でした。
今年(2020年)の春からは圃場も拡大し、本格的に量産するそうです。
貴重な真っ赤なルバーブを斬新な発想で調理し食卓に並ぶことを切に願います。
全国の飲食店の皆様、一度試してみてはいかがでしょうか・・・

(ルバーブの葉をモルタルで型どってみました!)

*ルバーブって何?見たこともないって方 
まずはぬく森にお越しください。ジャムの試食お出しします。 
お好みでしたら購入くださいね。

*ジャムづくりの生ルバーブを購入したい方 
ぬく森で注文、PayPayでお支払いできます(直送のため送料がかかります) 
なお、1年に2~3回はぬく森での販売もあります(お近くの方はお得です)

ルバーブ関連過去記事 http://hiro.nukumori-garden.com/?eid=55

鹿児島の方・・・Red sticksさんのルバーブを使用したソルベが食べられます。
霧島市のジェラート屋さんです https://www.facebook.com/GELATERIACUORE2017/